2008年12月18日

最近の入眠読書

元来寝つきが悪い方なので、寝る前の読書が欠かせません。
…というかその時くらいしか時間がない;
視力は犠牲にして読んでおります。

ハリポタの最終巻を読み終えてから、シリーズを読み返していた途中に、つい「源氏」に踏み込んでしまい、今はまだ「若菜」あたりをうろうろしています。

私の読んでいるのは円地文子さんの現代語訳で、指輪を読み始めたのと同時期ぐらいにはまって、かれこれ20年以上ずっと読み続けています。
谷崎源氏は堅苦しくて挫折、瀬戸内氏の女人源氏は感情移入しすぎの文体があまり好みではなく、与謝野源氏は未読で、結局一番読みやすい現代語訳と言われている、円地源氏一本。雅やかな文章は入眠にはうってつけです(←おい)

なぜまた源氏を読み始めたかというと、別に千年紀を意識したわけじゃなく、
娘の受験勉強がきっかけ(笑)
受験のために選択外の日本史が入ってきたので、独学でやらないといけないのですが、「源氏がわからん」というので「あさきゆめみし」を貸してやったら、えらく気に入ったようです。

ご存じのとおり「あさきゆめみし」は大和和紀氏のマンガです。
まあ多少、少女漫画らしい演出はあるようですが、鬼気迫るほど素晴らしく緻密な絵で、ほぼ忠実に源氏の世界を視覚化しています。
調べてみたら、やはり受験生の必携の著となっているらしい。(Wikiより)
私も「あさき」を読んで、円地源氏だけではよく分からなかった宮廷の様子や、道具など具体的にイメージできるようになり、今は必ず二つの本を見比べながら読み進めています。(このところ妙に「寝殿造」に興味がある…;)

「あさき」のおかげで、やっと娘と源氏について語り合えるようになりました。
(今まで円地源氏を進めても読もうとしなかったので…)
とはいえ「貴族って勝手よね~」「源氏は自業自得」などと言いたい放題ですが…;
あれほどの地位を得ながら、一人の女性も(紫の上さえも)幸せにできず、自分も満たされることのなかった光源氏。「あはれ」というか痛烈な批判というか…。

最近は源氏物語の中で読み飛ばしていた「お文」がだんだん面白くなってきました。うまい言いまわしのもあったり、作者が「この文の出来栄えは大したものではない」と言っていたり。
この点は、初めにわからなくて読み飛ばしていた指輪物語の「歌」と似ているかも。

本 001.JPG

新潮文庫の円地源氏もずいぶん古びました。昭和55年初版です。
そして今回久しぶりに取り出してみると、5巻がない!
どこに紛れたやら、宇治十帖の後半の巻がありません…うう;;
「あさき」は出版当時のものではなく、後年古本屋で大人買いしたやつです。最近、連載当時のカラー場面を再現した「完全版」なるものも出ているようです。欲しいけど全部揃えるとなると大変…(苦笑)



そしてもうひとつ、この頃読んだもの。新書なんですが、
「宮崎アニメ~秘められたメッセージ」(佐々木隆 著)

本 002.JPGどうも「ハウル」が分からなくて、ずっと引っかかっていたので、コンビニで見つけて珍しく即買いしました。

ナウシカ、トトロ、もののけ姫、千と千尋、ハウルについて、考察されています。なるほどね~と思うところもあったけど、ちょっと穿ち過ぎじゃないの?という点も多々あり。言語面からの追究が多かったかな。(Nausicaaを並べ替えるとCusianaaになる…というくだりなど)でもまあ面白かったです。宮崎アニメも見る人によって想像の余地がたくさんあり、だから何度見ても飽きないんでしょうね。監督自身の言葉で綴られたインタビューの本もあるようなので、今度はそれも読んでみたいです。

あちこちと寄り道ばかりの入眠読書。
乱読にもほどがあるなあ、と自省しています;

posted by hibari45 at 11:48| Comment(4) | TrackBack(0) | 読書 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いやぁ、やはり、hibariさんとは、一度温泉にでもご一緒して読書について語り合いたいですぅ~。私も円地源氏に魅せられたのが、指輪と同じ頃で、学校の図書館で次々と借りて読みました。

オーストラリアでも、大学の図書館に入っていた円地訳を自分の勉強そっちのけで読み返したりして。^^;で、「あさきゆめみし」の存在は、完結してから知ったので、大人買いして一気に読みましたよ。今でも時々読み返してます。

私も同じく、あさき…にて、調度品やら、着物やら、円地ではぼんやりしていたものが見えてきたりして。それと、お文そのものが、昔に比べておもしろいな、と思うようになりました。

私もずっと入眠読書してたんですが、このごろはそれもできないくらい疲れてきました。来年はもっとマイペースな生活がしたいぞ!
Posted by Johnnycake at 2008年12月23日 11:42
◆Johnnycakeさんへ
うわあ~ほぼ同じではないですか!
円地源氏、はまりますよね~。
日本語使いがきれいだというのも瀬田氏と似ているかも。
「お文」はあまり興味がなかったのですが、読み返すたびに、おしゃれで洗練された文化だったんだなあ~と感心します。現代に残っていないのが残念…(笑)

あさき…の描写力はすごいですよね。
あの髪の毛の描き込みだけでも相当な迫力です。
完全豪華版、いかがですか~?^^;

温泉&本談義、いいですねえ~。いつかきっと実現させましょう!
とはいえ、私も振り回されてばかりの毎日です。
あと数年は我慢かなあ…;;
Posted by hibari at 2008年12月24日 09:23
今年はNHKでしょっちゅう源氏物語を取り上げていて、いつだったか丸ごと一日中源氏という日がありました。思わず見てしまいざっと流れは分かりました。
私は姪に《あさきゆめみし》を借りて読んだ以外は通して読んだことがなくダイジェスト版のようなものしか知りませんでした。
古文は苦手なので、現代語訳で一度読んでみたいと思っていたのですが、いろいろな人が訳しているので、誰のものを読もうか迷っていました。
^^円地さんがお勧めですか、hibariさんのお勧めのもはいつも気に入るので今回もたぶん気にいるのではと思います。読んでみようかな~

それと場違いで申し訳ないのですがここで新年のご挨拶をしたいと思います。

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
Posted by しゅみりん at 2009年01月05日 22:30
◆しゅみりんさん
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
今年も楽しいお付き合いをお願いします。

そうですね~。やはり千年紀だったからでしょうね。
年始には教育TVでやっていた瀬戸内氏の解説と人形による源氏を録画しました。
年末にやっていたドラマの源氏では「平安セレブの華麗な恋愛模様」と書いてあって、
吹きました。そりゃそうだけど…^^;

円地訳は柔らかい文章が読みやすくておすすめですよ。
それでも、源氏は登場人物に本名がなく、あだ名やその時の身分名などで語られることが多いので、時々「ん?これは誰が言っている場面だろう??」となってしまうことがありまして…。その時に「あさき…」があると助かるのです^^
指輪と同じく、読み返すたびに発見があり長く楽しめると思います。
ぜひ挑戦してみてくださいね。
Posted by hibari at 2009年01月06日 13:38
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック